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腸を鍛えて健康寿命を延ばし、認知症を予防する! [健康や運動に関すること]

腸を鍛えて健康寿命を延ばし、認知症を予防する!

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近年、多くの人が
自分で考えていたよりも長生きとなってしまい、
家族の認知症に悩まされる方も
多いかと思います。

元気で長生きならいい、
ボケずに長生きならいい、
誰しもそう思わずにはいられません。

しかし現実は、
認知症の方は年々増えており、
ピンピンコロリが実践できる方も、
まだまだ少数派といえるでしょう。

これは日本に限った問題ではなく、
今、先進国の多くで高齢化が進み、
認知症が深刻な社会問題となっています。

少し古い資料ですが、
2015年の国際アルツハイマー病協会の資料によると、
2015年時点で世界の認知症人口は、
4680万人と推定されているそうです。

その資料によると、
2030年には7470万人
2050年には1億3150万人に増加すると
予想されているそうです。

特にアジア地域での増加率が高いようですね。

年間990万人ずつ認知症を発症する方がおり、
日本も例外なく増加しています。

日本人の平均寿命は
男性で80歳、女性で87歳、
男女合わせると84歳となり、
世界でトップクラスの長寿国だからです。

認知症と長寿は切っても切れないくらい、
密接に関連しあっていますからね。

今回は
「腸を鍛えて健康寿命を延ばし、認知症を予防する!」
ということで、
認知症の予防と健康長寿について、
「腸」に焦点を当てながら考えてみたいと思います。

 ■まずは認知症について

 ■腸内環境と認知症の関係

 ■腸内環境と健康長寿の関係

 ■健康長寿を左右する「腸内細菌」の働き

 ■実年齢と腸年齢は必ずしも一致しない

 ■体と脳をサビさせる悪者「活性酸素」






 ■まずは認知症について

平成26年度の厚生労働省の資料によると
認知症にかかっている方の割合を
年齢別で見た場合、
 65-69歳で2.2%
 70-74歳で4.9%
 75-79歳で10.9%
 80-84歳で24.4%
 85歳以上で55.5%
となるそうです。

つまり85歳以上の方では、
半分以上の方が認知症にかかっていると
考えても差し支えないということです。

実際、日本の認知症患者数は
2012年時点で約460万人にも達しており、
認知症予備軍とされる約400万人を含めると、
860万人もの数にのぼります。

さらに厚生労働省の推計によると、
2025年には700万人に達するとされており、
認知症の治療についてはもちろん、
認知症の予防や進行遅延についても
ますます重要になってきているといえます。

「まだ働き盛りの年代だから関係ない」
とは言っていられない状況になってきているのが
今の日本の現状で、
これからの世界の行く末を
日本が暗示しているようでもありますね。

自分が認知症にならずとも、
自分の両親や配偶者の両親、
親戚もしくは自身の配偶者が
認知症を患う可能性は十分に考えられます。

認知症は、
脳の神経細胞が変性することから起こる
脳の病気と考えられていますが、
日頃から脳細胞の壊死や
障害を防ぐ生活を心がけることで、
発症リスクを低下させることができます。

そのカギとなっているのが、
今回着目している「腸」なのです。

ところが、そうは言われても、
俄かにピンとこない人は多いでしょう。

 「脳と腸は離れているのに、
  なぜ認知症予防に腸がカギとなるのか?」
と思われても当然のことかもしれません。

しかし
「老けない人は腸の若返りができている!」
とも言われ
「認知症700万人時代を乗り切るカギは腸」
とも言われています。




 ■腸内環境と認知症の関係

腸は別名「第2の脳」と呼ばれており、
小腸の一部の細胞や大腸の細胞は、
神経を通じて脳と密接に
結びついているそうです。

ですから、腸内環境の乱れから生じる
生活習慣病や精神的な不調、
免疫力の低下といったことは、
すべて認知症の発症リスクを
高める要因となりうるのです。

また、腸内環境が乱れていると
細胞への栄養・水分の供給が滞りがちになり、
やがては脳細胞にも
十分な栄養や水分が届かなくなります。

こうなると脳へのダメージにつながるのは
いうまでもありません。

このような腸の状態が長期間にわたって続けば、
将来、認知症を発症するリスクが高まるばかり
といっても過言ではありません。

認知症の中で最も多いアルツハイマー病は、
生活習慣の改善である程度予防できることが、
近年の研究で分かってきています。

しかしこのアルツハイマー病は、
発症するまでに25年もかかるということも、
大規模な追跡調査で明らかになってきています。


このことは、
まだ働き盛りの30代、40代だとしても、
早いうちから認知症への対策をしておいた方がいい
ということの示唆ともいえると思います。

そしてその具体策として、
腸内環境を整えるということは、
とても効果的だといえそうです。

腸の状態がよければ健康を維持することができ、
老化を防ぐことにもつながります。

腸が元気に機能することで、
私たちの体を構成している60兆個の細胞が、
いきいきと働けるシステムになっているからです。

腸が元気なら脳を元気にすることにつながり、
認知症予防にも有効ということですね。




 ■腸内環境と健康長寿の関係

日本は世界でもトップクラスの長寿国ですが、
単に長生きすることが必ずしも幸せとはいえません。

心の底から喜ぶべき長寿とは、
健康であってこそではないでしょうか。

このことは近年、
「健康長寿」という言葉が
世間の注目となっていることからもわかります。

健康長寿とは、
寝たきりや介護を必要としない、
自立して生活ができる期間が
どのくらいかを示した指標です。

健康長寿を左右するのは、
何を食べ、どのような生活習慣を続けてきたのか
この点にかかっているといっても過言ではありません。

さらにいうなら、
「腸」に対して良いことをしてきたかどうかです。

高齢であっても、「腸」がきれいな人は健康で、
元気で若々しいということです。

つまり腸が元気であれば、
食事もしっかり取れるし、
しっかり食べれば必要なエネルギーや栄養素も
十分に補給できます。

そうであれば、
心身の健康維持にも役立つのは、
明らかなことですよね!

食事に問題が起こってくるところから、
衰えは始まります。

逆に言えば、
いくつになってもしっかり食べている人は、
いつまでも健康でピンピンコロリが
実践できる可能性が高いといえます。






 ■健康長寿を左右する「腸内細菌」の働き

近年、腸が体の免疫力にも
大いに関係していることが知られ、
注目が高まっています。

この腸の役割を
十分に機能させるカギを握っているのが
「腸内細菌」です。




腸内細菌については、
納豆関連の記事でも触れていました。

>>納豆と脳の関係② 認知症に効果を発揮




腸がきれいで、腸内環境が最適な状態が保たれていると
腸内細菌の働きは活性化し、
私たちの体を構成している60兆個の細胞を
若返らせることにつながる体内酵素も活性化します。

ということは、
やがては健康長寿を延ばすことができるのです。

腸内細菌のなかでも、
特に重要なのが善玉菌です。

この善玉菌が腸で十分に働くことによって
健康の維持や改善につながるのはもちろん、
脳の細胞も元気になり、
認知症を予防することができるのです。

これは、腸内で脳の健康に必要な栄養素や
神経伝達物質の素がつくられるからです。



具体的に説明すると、
体内で合成できないビタミン群を
腸内細菌は作り出してくれます。

その種類は、
ビタミンB1、B2、B6、B12、K(脂溶性ビタミン)、
パントテン酸、葉酸などその種類は豊富です。

なかでもビタミンB6とB12が
脳の萎縮を遅らせるとの報告や、
ビタミンB群と葉酸が中高年のうつ症状の改善に効く
といった研究報告が海外から寄せられています。

特に脳の萎縮は認知症の大きな要因となります。

また、老年性うつは
認知症へ進行していくリスクがあるとされています。

これらのことからも、腸を健康な状態にすることで
認知症の予防にもなることが
理解していただけるかと思います。

>>納豆で生活習慣病を防ぐ②  生活習慣病を予防・治療する納豆の底力


 ■実年齢と腸年齢は必ずしも一致しない


腸は雄弁で、ある意味、
その人の性格から好みや生活のありようまで
物語ってくれます。

なかでも興味深かったのは、
患者さんの実年齢と腸内の状態とは、
必ずしも一致しないということです。

一般的には、高齢になるほど体は老化し、
内臓の状態も悪くなっていくのが常識とされています。

ところが、腸に関してはその常識が
当てはまらないそうです。

たとえ100歳超えの方でも、
感嘆するほど腸壁はやわらかく、
きれいな色をした健康そのものの
腸をしていることがあるそうです。

一部の特異な例というわけではなく、
高齢の方でも腸内が若々しい方は多いそうです。

逆に、実年齢は若いのに、
腸の中のあちこちにポリーブができ、
腸の働きがすっかり低下している人もいました。

このままいけば、
大腸がんになるのは確実と思われる
腸の持ち主も少なくなかったのです。

これらのことからもわかるように、
実年齢の若さと腸の若さは
必ずしも相関していないようです。



しかし、腸内の状態を
自分で確認することは難しいですよね。

腸の老化は自分で実際に確認するのは難しいのですが、
実は腸が老化しているかどうかの判断のポイントは
その人の顔の肌の状態を見ればいいそうです。

なぜなら、肌の張りや色、つやは、
腸内環境の状態をてきめんに反映しているからです。

具体的にいうと、
肌の状態がよくて実年齢よりも若く見える人は、
腸も若くて健康な場合がほとんどです。

逆に、肌が荒れていたり、くすんでいたり、
張りがなくて血色が悪い人は、
腸の老化が進んでいることが多いのです。

特に実年齢よりもかなり老けて見える人は、
注意が必要です。

老化とは、ひと言で説明すれば
「細胞の老化」です。

これは腸が食べ物からの栄養素を十分に吸収できず、
免疫力を発揮できない状態に
陥っていることを示します。

さらに表情に生気が感じられず、
瞳がいきいきしていない人も、
腸から脳に送られるべき栄養素や神経伝達物質の素が
十分に届いていない証拠といえます。




 ■体と脳をサビさせる悪者「活性酸素」

個人差はあるとはいうものの、
ある程度の年齢を重ねれば、
肉体は衰えていきます。

これは命あるものの宿命ともいえます。

とはいえ、
老け込むスピードがあまりにも速い人、
実年齢よりもだいぶ老けて見える人は
病気や不調を自覚していなくとも
注意が必要かもしれません。

腸の老化が想像以上の速さで
進行している可能性が高いからです。

腸が老化することの最大の原因は、
腸内細菌が生命活動に不可欠な体内酵素を
十分につくりだせなくなり、
細胞の代謝が悪くなってしまう点にあります。

この細胞の健康を損なう最大の敵が
活性酸素(フリーラジカル)です。

私たちは酸素がなければ生きていけませんが、
酸素には、体内の物質と結合すると
酸化を起こす性質があります。

酸化とは、わかりやすくいえば「サビる」ことです。

この体をサビつかせる力が活性酸素の場合、
普通の酸素よりも数十倍と強力なのです。

活性酸素は
「体をサビつかせる悪者」ではありますが、
ホルモン生成の手助けをしたり、
外敵が侵入してきた際に
白血球から放出されて敵を全滅させるなど、
悪い作用ばかりではなく有用な働きもします。

悪いことばかりではない活性酸素ですが、
大量に発生すると、
コレステロールや中性脂肪といった
脂質を酸化させて過酸化脂質という
人体にとって有害物質をつくり出し、
細胞膜やDNAを傷つけて破壊してしまうのです。

活性酸素はさながら諸刃の剣ですね。

この過酸化脂質が脳細胞の細胞膜内に増えると、
アルツハイマー病を引き起こす原因
とされているタンパク質「アミロイドβタンパク」が、
脳細胞の表面に集積しやすくなります。


>>納豆で生活習慣病を防ぐ①  納豆と活性酸素の関係


残念ながら、
活性酸素は腸や脳の老化や病気を引き起こす
大きな要因となっているのですが、
その発生を完全に食い止めることはできません。

呼吸によって取り込まれた酸素のうち
2%は活性酸素となってしまいます。

だって活性酸素にも有用な部分があるので、
たくさんは必要ないけど少しはあった方が
人体にとってはいい事ですからね。

先ほども触れたように、
活性酸素は有用な働きもするため、
まったくの悪者ではないのですが、
現代人の多くは、
活性酸素がつくられやすい環境にあるといえます。

化学物質や紫外線、電磁波などの影響もありますし、
食生活からも日々酸化した食物を摂っているからです。




 ■体と脳をサビから守ってくれる抗酸化酵素「SOD」

過剰な活性酸素を
何とかしなければならないのは
いうまでもありませんが、
発生を食い止められないからこそ、
人体は活性酸素による細胞へのダメージを
防ぐシステムを用意しています。

それは「抗酸化酵素」と呼ばれる体内酵素です。

その代表的なものに
SOD(スーパーオキサイドディスムターゼ)
と呼ばれるものがあります。

SODは活性酸素を酸素と過酸化水素に分解し、
中和します。

そして、SODによって分解されて生じた過酸化水素は、
さらにカタラーゼとグルタチオンペルオキシダーゼという
体内酵素によって酸素と水に分解され、
無害化されるのです。

つまり、体内でSODが産生されれば、
過剰な活性酸素は適度な量に調整され、
細胞を若く元気な状態に保つことができる
というわけです。

ただ、SODは中年期以降になると
急激に産生量が低下していきます。

加えて腸が老化し、腸内細菌の働きが悪くなれば、
細胞の老化が進行し
認知症のリスクも高まってしまいます。

だからこそ、働き盛りの年代から、
腸の環境を整えて健康を維持し、
認知症の防止をしておいたほうがいいのです。

ある年齢を境に
急に老け込み出した人は赤信号です。

ただでさえ作られにくくなっているSODが、
腸の老化でさらに少なくなり、
活性酸素による細胞の老化を食い止めることが
できなくなっている状態と考えられるからです。

見た目の老化はもちろん、
気力がなくなる、気持ちが沈むといった精神面の老化も、
元を質せば腸が一気に老けて、
体内酵素をつくり出せなくなっていると思います。

SODの産生量の低下を緩やかにし、
腸がいつまでも若く健康に働けば、
身体も脳もサビません。

身体も頭も健康な状態で、
与えられた寿命を生き抜くことも
不可能ではないのです。

つまり、認知症700万人時代の予防策の1つとして
「腸」の若返りは今からでも取り組める、
有効な策といっても過言ではないのです。






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レインボーゴブリンズ

ご訪問いただき、ありがとうございます(^^)/ 再開したばかりですが、よかったらまたお立ち寄りください。
腸内フローラを扱った健康番組が多いのも、腸内環境がポイントになるからなのですね。
by レインボーゴブリンズ (2018-10-06 23:21) 

wajifudou0123

レインボーゴブリンズさん、訪問&niceをありがとうございます。
腸内フローラや腸内環境については、まだまだ奥が深いので日々勉強中です。
勉強した内容をまとめ直しているだけなので、それでも誰かの役に立てれば幸いです。
by wajifudou0123 (2018-10-07 00:13) 

沖田 翼

bit日記へ訪問/niceありがとうございました。
また、機会があればよろしくお願いします_(._.)_
by 沖田 翼 (2018-10-07 21:14) 

wajifudou0123

沖田 翼さん、訪問&niceをありがとうございます。
こちらこそ宜しくお願い致します!
by wajifudou0123 (2018-10-07 22:38) 

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