「ねぎま」という名前の由来は？

「ねぎま」という名前の由来は？




ある日、子供と七輪で焼き鳥を
焼いていたときのこと。

子供「パパ、焼き鳥っておいしいね！」

パパ「そうだね、焼き鳥は出来たて、
　　　焼きたてが一番おいしいね！」

　　「でも肉ばかり食べずに、野菜も
　　　食べんさいよ。」

　　「特にネギマの葱ばっかり残しちゃ
　　　駄目だよ」

子供「だって肉が一番おいしいんだもん！！」

パパ「それはそうかもしれんけど、
　　　葱も結構おいしいよ。」
　　
　　「この焼いた葱のおいしさが
　　　分からんのかな」

子供「わからんね、
　　　葱はいいから肉が食べたい！！！

　ところでパパ、ネギマって何？」

パパ「そりゃ、鶏肉と葱が順番に
　　　串に刺してある焼き鳥のことだよ」

子供「じゃあ、何でネギマっていうの？」
　　「ネギトリとかじゃないの？」

パパ「そういえば、そうじゃね」

　　「よし、調べてみようか！！！」

ということで、
「ねぎま」の由来について調べてみました。


順を追って説明すると

「ねぎま」の「ま」は、
「マグロ」の意味です。

すし屋のメニューの「ねぎとろ」が
「ねぎ」と「とろ」なのとと同じように、
「ねぎま」とは、
「ネギ」と「マグロ」
のことなのだそうです。

本来はネギとマグロを
交互に串に刺したものを言うそうです。
（漢字では「葱鮪」と書きます）

ネギとマグロを刺したこの串は
焼き鳥のように焼くわけでなく
煮込んで鍋料理として食べるようです。

今回調べて、初めて知った料理なので、
私は本当の意味での「ねぎま」は
食べたことがありません。


元々の「ねぎま」は
醤油や酒で味付けをした鍋に
「ねぎま」を入れたり、
マグロのぶつ切りを
ネギの小口切りと一緒に
醤油味の煮汁で煮ます。

（串に交互に刺して煮込むよりも、
　ぶつ切りにしたマグロとネギを
　入れて煮込む調理法の方が
　多いようです）


それをマグロではなく
鶏肉を代用して真似たものが、
焼き鳥の「ねぎま」なのです。

料理の名前というよりも、
料理方法と考えた方が、
いいのかもしれませんね！

ネギとマグロの組み合わせの鍋料理、
もしくは煮込み料理、
といったところでしょうか。

これはこれで結構美味しそうですね！

冬場はこの、本来の「ねぎま」で
結構暖まれそうですね。







ちょっと別の視点から考えた
「ねぎま」もあるようです。

それは、
ネギの間に肉がはさんであるので
「ねぎま（間）」
という説のようです。

これはこれで、それなりに説得力が
ある気がします。

けれど、料理の歴史などを調べると、
マグロのぶつ切りをネギの小口切りの
煮込み料理から由来していると
考える方が自然な気がします。


ちなみに本来の「ねぎま」は、
粋な料理として通に喜ばれるそうですが、
その美味しさにもかかわらず、
昔は下賎な食べ物という
評価しかなかったそうです。　

なぜそんな評価だったかというと、
今でこそ刺身用の赤身やトロを
使用してつくる店も多いそうです。

しかし、かつては刺身を取ったあとの
皮の内側に残った肉をけずりとったものを
使っていたからのようです。

美味しいのに世間の評価が低いとは、
なんとも可哀想な料理ですね。

いつか我が家で再現して、
再評価してみたいものですね！！



それにしても子供の発想や、
疑問に思うところは、
改めて感心する事が多いです。

少しは子供心を取り戻して、
見習わなければならないかも
しれませんね。

大人にも発想の転換は大切だと思います。




ねぎま（葱間）：ネギと肉（本来はマグロ肉）を交互に串に刺したもの。

Negima: Alternately skewered green onion pieces and meat (originally, tuna).




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