生え変わるからと言って乳歯のむし歯を放置していませんか?
乳歯とは、子供のときに生える歯のことです。
乳歯が抜けたあとには永久歯が生えてきます。
子供の発育・成長において乳歯の発達は
将来の歯の基礎的な機能を築く上で
とても重要な過程となります。
だからこそ、
乳歯だからといって虫歯になっても、
その予防と対策は怠ってはいけません。
以前の私は、
乳歯はいずれ生え変わるから、
虫歯になっても気にする必要はない、
と思っていました。
ところが、
たとえ生え変わるからといって、
虫歯を放置するのは、
後々に悪影響を及ぼすそうです。
今回は、子供の歯の健康を守るために知っておきたい、
乳歯の基礎知識について調べてみたので
情報共有していきたいと思います。
■乳歯の主な役割
■乳歯が生え変わる時期
■乳歯と永久歯の違い
■乳歯は虫歯になりやすく進行が早い
■乳歯の虫歯を予防するには?
■乳歯の主な役割
◎噛む
食べ物を噛み砕いたり噛み切ったりすることで、
胃腸での消化を助け、
栄養素の吸収が効率よくなります。
また、よく噛むことで
顎が発達し顔の形も整います。
顎の発達は歯並びにも好影響です。
◎発音
乳歯が生えることで正しい舌の位置を覚え、
言葉を上手に発音・構音できるようになります。
◎永久歯の誘導
生え変わり時期に、
乳歯の根の部分(乳歯根)が吸収されます。
歯根吸収が進むと、
ほぼ歯冠のみとなって自然に抜け落ち、
その永久歯が正しい位置に導かれます。
その際に、
歯並びの良さも大きくかかわってきます。
永久歯が正しい位置に生えてくるためにも、
虫歯になって乳歯が失われ、
歯並びが悪くなったりするのは
大きな損失ですね。
■乳歯が生え変わる時期
乳歯のもととなる歯胚は、
妊娠7~10週目(妊娠3ヶ月頃)に形成され、
生後8ヶ月頃に下顎の乳中切歯(前歯)から
生え始めます。
乳歯の生え変わりの時期や順番には個人差がありますが、
全ての乳歯が生え揃うまでにはおよそ2~3年かかり、
その後、乳歯から永久歯へと生え変わるのは
6~12歳頃です。
■乳歯と永久歯の違い
同じ歯でも、乳歯と永久歯には大きさや色、
歯質、本数などに違いがあります。
◎大きさ
永久歯と比べて、
乳歯の方が一回り小さいサイズです。
◎色
乳歯は白に近い色をしていますが、
永久歯は黄みがかった色をしています。
◎歯質
エナメル質、象牙質、歯髄、セメント質などそれぞれを
構成する組織に違いはありませんが、
乳歯は永久歯と比べ、エナメル質や象牙質の厚みが
1/2しかないのが特徴です。
◎本数
乳歯の本数は全部で20本であるのに対し、
永久歯は親知らずを含めて32本あります。
■乳歯は虫歯になりやすく進行が早い
乳歯は、永久歯に比べてやわらかく酸に弱いため、
虫歯になりやすく進行も早いです。
また、エナメル質や象牙質に厚みがなく、
虫歯になると一気に進行してしまいます。
特に、小さな子供であれば
上手に痛みを伝えることが難しいこともあり、
大人が気付いたときには神経にまで達しているなど、
重症化するケースも少なくありません。
日ごろから子供の歯のケアをしっかりと行うことで、
虫歯を予防し、
万が一にも重症化しないよう、
子供の歯磨きをサポートする必要がありそうですね。
我が家では、子供の歯磨きケアに加えて、
定期的に歯医者さんで診察してもらうことで、
虫歯予防に取り組んでいます。
◎乳歯の虫歯の感染経路
虫歯の原因菌は唾液から感染します。
食器・スプーン・箸の共有や口移しなどが原因で、
大人の口腔内に存在している虫歯菌が
子供の口腔内へと侵入することで、
虫歯が発生します。
このように虫歯の感染経路は
ある程度わかっているため、
感染予防に努めることが第一です。
判ってはいても、
なかなか感染を防ぐのは難しいですよね。
◎乳歯が虫歯に感染しやすい時期
乳歯が虫歯に感染しやすいのは、
「感染の窓」と呼ばれる
生後19~31ヶ月(1歳7ヶ月~2歳7ヶ月)の時期です。
この時期を乗り越えれば、
それ以後は虫歯に感染しにくくなります。
感染しやすい時期は、
長い人生の中では短い期間です。
親の務めとして、
子供に虫歯を感染させないよう、
親自身だけでなく親戚や友人にも注意を促して、
取り組みましょう。
◎乳歯の虫歯を放置すると
主に5つの悪影響が生じます
乳歯の虫歯は成長途中の子供の身体に
さまざまな悪影響を及ぼします。
「いずれ乳歯は永久歯に生え変わるから」
といって決して虫歯を放置してはいけません。
楽観的に考えていると、
後々に取り返しのつかない事態になってしまいますよ!
乳歯の虫歯を放置すると
次のような悪影響があるため適切な治療と、
その後の予防策が必要です。
将来の身体づくりのためにも、
乳歯のうちから子供の口の中の健康づくりを
徹底することが大切です。
①偏食になりやすい
虫歯により、噛む時に痛みを生じたり、
噛みにくくなったりすると、
固い食べ物を避けるようになるなど
偏食になりやすくなります。
単純な嗜好の違いではないので、
改善しやすいかと思います。
②顎が十分に発達しない
虫歯になり上手に噛めなくなることは、
顎の発達にも悪影響を及ぼします。
虫歯によって痛みがあると咀嚼回数が減りますし、
噛む力の発育・顎の発達を妨げます。
また脳の発達にも影響するとも言われています。
③虫歯のリスクが高まる
虫歯を放置していると、
口の中で細菌が増え続けてしまいます。
そのために口の中の細菌が増殖しやすくなり、
他の歯が虫歯になるリスクを高めてしまいます。
④永久歯の歯並び
虫歯になって早期に乳歯を失い、
両隣の歯が傾いてしまうと、
永久歯が生えてくるのに十分なスペースが無くなり
歯並びが乱れてしまいます。
後々に歯並びの矯正が必要になる場合もなり、
余計な出費を余儀なくされてしまいます。
矯正費用を子供の教育に当てられるかもしれませんから、
不必要な出費は避けたいですよね。
⑤永久歯の発育を妨げる
乳歯の虫歯が進行して歯髄にまで達すると、
乳歯の下で育っている永久歯に
悪影響を及ぼします。
変色や凹みのある永久歯が
生えてくる場合もあります。
■乳歯の虫歯を予防するには?
乳歯の虫歯を予防する方法として、
以下のような方法があります。
◎家族全員の口腔ケア
赤ちゃんは
無菌状態で産まれてきます。
つまり生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には
虫歯菌は存在しません。
子供の虫歯を防ぐには、
子供に虫歯菌を感染させないように、
妊娠中から家族全員が
セルフケアや定期的な歯科検診を徹底し、
口腔内を清潔に保つことが大切です。
未治療の虫歯がある場合には、
早めに歯科医院で治療を受けましょう。
それが将来の子供のためになることですから。
◎適切なブラッシング
乳歯から永久歯へと生え変わる時期は、
歯並びが悪くブラッシングがしにくい時期です。
奥歯の溝や前歯の
磨き残しなどに注意しながら、
虫歯の原因となる
歯垢をしっかり除去することが大切です。
小さな子供の場合、
一人では十分に磨けない部分もありますので、
仕上げ磨きをしてあげるといいそうです。
我が家では小学校卒業まで
仕上げは磨きを行うようにしています。
歯磨きの行い方に不安がある場合は、
歯科医院でブラッシング指導を
受けるのも良いですし、
定期的な歯科受診で虫歯チェックをしてもらうのも
良いと思いますよ。
◎フッ素の活用
フッ素は歯垢内の細菌の活動を抑制し、
再石灰化を促進して歯質を強くしてくれます。
乳歯は永久歯と比べてフッ素を取り込みやすい
という特徴があるため、
子供のうちからフッ素を活用することで、
より高い虫歯予防効果が得られます。
フッ素の利用方法としては、
フッ素配合の歯磨き粉やフッ素洗口、
歯科医院で受けられるフッ素塗布などがあります。
いかがでしたか?
子供が生まれると、
何かと色々と調べまくってしまいがちです。
子供の虫歯にも注意を払っていましたが、
乳歯が虫歯になっても、
どうせいずれは生え変わると思って、
少し甘く考えていました。
ところが乳歯の虫歯も、
永久歯の虫歯も甘く考えてはいけませんね。
子供の将来を考えるなら、
虫歯菌を移さないことが第一で、
それでも虫歯になってしまったら、
早期治療と再発予防が大切ですね。
まだまだ我が家には、
歯磨きを嫌がる子供がいるので、
仕上げ歯磨きは欠かせません。
今回調べて学んだことを、
我が子たちにしっかり還元したいと思います。
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