フレイルって何？どんな状態？誰でもなるの？ [健康や運動に関すること]
フレイルって何？どんな状態？誰でもなるの？
最近、頻繁にロコモやフレイル、
サルコペニアという言葉を
耳にすることが増えてきた気がしませんか？
何となく、
歩けなくなったり、
動きが鈍くなったりすることかなのかな、
と漠然と考えているかと思いますが、
ロコモとは何なのか、
正確に理解できていますか？
ほかにもフレイルやサルコペニアについても
知っていますか？
私は理学療法士として、
リハビリを仕事にしていますので、
それぞれのことは、
仕事上の守備範囲ですから、
分かっているつもりです。
しかし一般的に、
ロコモという言葉だけが先行し、
その正確な意味を理解している人は、
少ないのではないでしょうか？
また分かっているつもりでも、
説明できるほど十分には理解できていない、
というのが私自身の状況だと思います。
今回は、
フレイルについて掘り下げることと、
フレイルと関連の深い
ロコモという状態についても
調べてみました。
■ロコモとは何のこと？
■フレイルの意味とフレイルの基準は？
■フレイル状態になるとどうなるのか？
■フレイルへの取り組みどうすれば？
■フレイルへの具体的な対策は？
■まとめ
■ロコモとは何のこと？
「ロコモ」とはいうけれど、
厳密にはロコモティブシンドロームの省略です。
フレイルと混同されやすいのですが、
それぞれ定義が若干違いますね。
ロコモとは
筋肉や関節や骨などの運動器の障害によって、
「立つ」「歩く」という
移動能力が低下した状態を定義する言葉です。
立ったり歩いたりという動作は、
日常生活動作（ＡＤＬ）の基礎となるもので、
身体機能の衰えとして最も早く感じやすいのも
この立ったり歩いたり
という動作だと言われています。
その後の健康寿命の低下にも
大きく影響するので、
立ったり歩いたりの衰えを感じるようになったら、
なるべく早く対策を考えましょう、
という世の中の流れができつつあります。
だからでしょうか、
最近のＣＭなどでロコモという言葉を
頻繁に耳にするように
なってきているのだと思います。
■フレイルの意味とフレイルの基準は？
フレイルという言葉は、
あまり耳にしたことのない方も
多いのではないでしょうか？
まだ一般には、
あまり浸透していない言葉かと思いますが
老年医学の世界では徐々に使われている概念です。
簡単に説明すると、
フレイルとは
体がストレスに弱くなっている状態
のことをいいます。
厚生労働省研究班の報告書では、
フレイルとは、
「加齢とともに心身の活力
（運動機能や認知機能など）が低下し、
複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、
生活機能が障害され、
心身の脆弱性が出現した状態である」
とのことです。
またしかし、
「一方で適切な介入・支援により、
生活機能の維持向上が可能な状態像」
ともされています。
もう少し分かりやすくすると、
健康な状態と、介護が必要な状態の
中間を意味する言葉と考えられます。
フレイルの判断には、
以下の5項目にいくつ該当するかで決まります。
１ 体重減少 特に理由なく年間で4.5kg、
もしくは5％以上の体重減少
２ 疲れやすい 週に3－4日以上感じる
３ 歩行速度の低下
４ 握力の低下
５ 身体活動量の低下
上記3項目以上に該当すればフレイルと判断、
2項目以下の場合は、フレイル予備軍と判断します。
またフレイルには上記の身体的な変化だけでなく、
気力の低下などの精神的な変化や
社会的な変化も含まれます。
■フレイル状態になるとどうなるのか？
フレイルの状態になると
死亡率の上昇や身体能力の低下が起こります。
具体的には、
軽い風邪が重症化したり、
入院を余儀なくされる状況になったり、
精神的にも身体的にも
ストレスに弱い状態になっています。
例えばもともとが健康な人であれば、
風邪を引いても多少の倦怠感や発熱はあっても、
少し体を休めれば数日で治ってしまうと思います。
しかし、フレイル状態の方は、
同じ風邪でも、こじらせて肺炎へと悪化したり、
倦怠感が強くなったりして、ふらつきが増え
転倒して打撲や骨折をわずらう可能性が高まります。
またフレイル状態の方が入院すると、
環境の変化に対応（順応）できずに
認知症を発症したり悪化させたり
情緒不安定になる方も多くいます。
少しの入院がきっかけで、
あっという間に寝たきりになるケースも
多くあります。
■フレイルへの取り組みどうすれば？
フレイルの状態かどうかについて、
家族や医療関係者などの周囲が
早くに気づいて対応することが、
一番の対策になります。
フレイル状態の方が、
自分自身で自覚することは
なかなか難しいことのようですからね。
対応が早ければ、
フレイルの状態から抜け出したり、
要介護状態に至る可能性を
低下させることができるかもしれません。
フレイルの予防には、
フレイルに至るメカニズムを理解し、
効果的に介入していく必要があります。
■フレイルへの具体的な対策は？
フレイルの予防には、
バランスの良い食事と適度な運動が基本です。
さらに食事については、
その食事量や食事の摂り方、
運動に関しては頻度や運動強度を
工夫することで
フレイルの予防や重症化を
防ぐことが出来ます。
■まとめ
いかがでしたか？
フレイルについて、
少しは理解が深まりましたか？
本当に基本的なことですが、
バランスの良い食事を摂って、
適度に運動することが、
生物にとってとても重要なことなんだと、
改めて感じました。
でも基本的なことがなかなか出来ないのが、
現代の人間なんだと思います。
フレイルや今後取り上げる予定の
サルコペニアなどは、
現代だからこそ起こりうる、
そんな病気なんだと思います。
わかってはいても、
取り組めない方というのは、
本当にたくさんいると思います。
安易にサプリやジム通いに頼らずとも、
まずは自分自身の生活を改めるところから
始めてみましょう！
関連記事はこちらから ↓↓
＞＞セカンドミール効果を活用して、昼食後の眠気対策をしよう！
＞＞サプリの効果ってどの位？ 皆が知らない、サプリの真実
＞＞納豆菌最強伝説はどこまで本当なのか？
＞＞ストレッチをするとなぜ痩せるのか？ ストレッチとダイエットの関連性
＞＞ながらダイエットで太りにくい体質になる！
＞＞目的別の筋トレの効果的な方法について、ＰＴとして考察してみる
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最近、頻繁にロコモやフレイル、
サルコペニアという言葉を
耳にすることが増えてきた気がしませんか？
何となく、
歩けなくなったり、
動きが鈍くなったりすることかなのかな、
と漠然と考えているかと思いますが、
ロコモとは何なのか、
正確に理解できていますか？
ほかにもフレイルやサルコペニアについても
知っていますか？
私は理学療法士として、
リハビリを仕事にしていますので、
それぞれのことは、
仕事上の守備範囲ですから、
分かっているつもりです。
しかし一般的に、
ロコモという言葉だけが先行し、
その正確な意味を理解している人は、
少ないのではないでしょうか？
また分かっているつもりでも、
説明できるほど十分には理解できていない、
というのが私自身の状況だと思います。
今回は、
フレイルについて掘り下げることと、
フレイルと関連の深い
ロコモという状態についても
調べてみました。
■ロコモとは何のこと？
■フレイルの意味とフレイルの基準は？
■フレイル状態になるとどうなるのか？
■フレイルへの取り組みどうすれば？
■フレイルへの具体的な対策は？
■まとめ
■ロコモとは何のこと？
「ロコモ」とはいうけれど、
厳密にはロコモティブシンドロームの省略です。
フレイルと混同されやすいのですが、
それぞれ定義が若干違いますね。
ロコモとは
筋肉や関節や骨などの運動器の障害によって、
「立つ」「歩く」という
移動能力が低下した状態を定義する言葉です。
立ったり歩いたりという動作は、
日常生活動作（ＡＤＬ）の基礎となるもので、
身体機能の衰えとして最も早く感じやすいのも
この立ったり歩いたり
という動作だと言われています。
その後の健康寿命の低下にも
大きく影響するので、
立ったり歩いたりの衰えを感じるようになったら、
なるべく早く対策を考えましょう、
という世の中の流れができつつあります。
だからでしょうか、
最近のＣＭなどでロコモという言葉を
頻繁に耳にするように
なってきているのだと思います。
■フレイルの意味とフレイルの基準は？
フレイルという言葉は、
あまり耳にしたことのない方も
多いのではないでしょうか？
まだ一般には、
あまり浸透していない言葉かと思いますが
老年医学の世界では徐々に使われている概念です。
簡単に説明すると、
フレイルとは
体がストレスに弱くなっている状態
のことをいいます。
厚生労働省研究班の報告書では、
フレイルとは、
「加齢とともに心身の活力
（運動機能や認知機能など）が低下し、
複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、
生活機能が障害され、
心身の脆弱性が出現した状態である」
とのことです。
またしかし、
「一方で適切な介入・支援により、
生活機能の維持向上が可能な状態像」
ともされています。
もう少し分かりやすくすると、
健康な状態と、介護が必要な状態の
中間を意味する言葉と考えられます。
フレイルの判断には、
以下の5項目にいくつ該当するかで決まります。
１ 体重減少 特に理由なく年間で4.5kg、
もしくは5％以上の体重減少
２ 疲れやすい 週に3－4日以上感じる
３ 歩行速度の低下
４ 握力の低下
５ 身体活動量の低下
上記3項目以上に該当すればフレイルと判断、
2項目以下の場合は、フレイル予備軍と判断します。
またフレイルには上記の身体的な変化だけでなく、
気力の低下などの精神的な変化や
社会的な変化も含まれます。
■フレイル状態になるとどうなるのか？
フレイルの状態になると
死亡率の上昇や身体能力の低下が起こります。
具体的には、
軽い風邪が重症化したり、
入院を余儀なくされる状況になったり、
精神的にも身体的にも
ストレスに弱い状態になっています。
例えばもともとが健康な人であれば、
風邪を引いても多少の倦怠感や発熱はあっても、
少し体を休めれば数日で治ってしまうと思います。
しかし、フレイル状態の方は、
同じ風邪でも、こじらせて肺炎へと悪化したり、
倦怠感が強くなったりして、ふらつきが増え
転倒して打撲や骨折をわずらう可能性が高まります。
またフレイル状態の方が入院すると、
環境の変化に対応（順応）できずに
認知症を発症したり悪化させたり
情緒不安定になる方も多くいます。
少しの入院がきっかけで、
あっという間に寝たきりになるケースも
多くあります。
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フレイルの状態かどうかについて、
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早くに気づいて対応することが、
一番の対策になります。
フレイル状態の方が、
自分自身で自覚することは
なかなか難しいことのようですからね。
対応が早ければ、
フレイルの状態から抜け出したり、
要介護状態に至る可能性を
低下させることができるかもしれません。
フレイルの予防には、
フレイルに至るメカニズムを理解し、
効果的に介入していく必要があります。
■フレイルへの具体的な対策は？
フレイルの予防には、
バランスの良い食事と適度な運動が基本です。
さらに食事については、
その食事量や食事の摂り方、
運動に関しては頻度や運動強度を
工夫することで
フレイルの予防や重症化を
防ぐことが出来ます。
■まとめ
いかがでしたか？
フレイルについて、
少しは理解が深まりましたか？
本当に基本的なことですが、
バランスの良い食事を摂って、
適度に運動することが、
生物にとってとても重要なことなんだと、
改めて感じました。
でも基本的なことがなかなか出来ないのが、
現代の人間なんだと思います。
フレイルや今後取り上げる予定の
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現代だからこそ起こりうる、
そんな病気なんだと思います。
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