サルコペニアって何?どんな状態?誰でもなるの?:wajifudou産の日記:SSブログ
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サルコペニアって何?どんな状態?誰でもなるの? [健康や運動に関すること]

サルコペニアって何?どんな状態?誰でもなるの?

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最近、頻繁にロコモやフレイル、
サルコペニアという言葉を
耳にすることが増えてきた気がしませんか?

何となく、
歩けなくなったり、
動きが鈍くなったりすることかなのかな、
と漠然と考えているかと思いますが、
今回取り上げるサルコペニアとは何なのか、
正確に理解できていますか?

私は理学療法士として、
リハビリを仕事にしていますので、
それぞれのことは、
仕事上の守備範囲ですから、
分かっているつもりです。

尚且つ、わかっているつもりでも、
間違って理解していることもあると考え、
先日、勉強会に参加してきました。

そこで取り上げられていたのは、
サルコペニアとダイナペニアについてでした。

初めて耳にする方もいるかと思いますが、
内容を知ると他人事とは
思えなくなってくると思います。

リハビリの世界も日進月歩で変化してきています。

今までの常識が、
翌日から非常識となることもありますし、
その逆も多々あります。

今回は、
多くの人にとって他人事ではなくなる、
誰にでも起こりうるサルコペニアについて、
学んだことを備忘録として、
まとめておきたいと思います。



 ■サルコペニアとは何のこと?

 ■サルコペニアのメカニズム

 ■サルコペニアになるとどうなるのか?

 ■サルコペニアへの対策どうすれば?

 ■まとめ




 ■サルコペニアとは何のこと?

サルコペニアとは、
加齢や疾患によって筋肉量が減少することで、
握力や下肢筋、体幹筋など全身の
「筋力低下が起こること」を言います。

もう少し別の表現をすると、
「骨格筋量と骨格筋力の低下」
と定義されています。

また歩く速度が低下してくる、
杖や手すりが必要になるなど、
身体機能の低下も同時に起こりやすいようです。


そもそもサルコペニアとは、
ギリシャ語が元となった造語で、
ギリシャ語で筋肉を表す「サルコ」と
喪失を表す「ぺニア」を組み合わせたものです。

EWGSOPのサルコペニアの診断基準によると、
1低筋肉量を裏付ける証拠
2低筋力
3低身体機能
という上記3つの項目のうち、
「1+2」もしくは
「1+3」の条件を満たす場合に診断されるそうです。

ここで着目すべきは、
年齢要件がないということ。

ということは、
年齢は関係がないということであり、
若い人でも罹患する可能性があるということです。

大雑把に理解すると、
筋肉量の低下や筋力の低下、身体機能の低下は、
加齢とともに生じやすいと思いますが、
若い人でも同じ状況に陥る可能性がある、
と考えることもできるということです。



以前に取り上げたロコモは
筋肉や関節や骨などの運動器の障害によって、
「立つ」「歩く」という
移動能力が低下した状態を定義する言葉でしたが、
サルコペニアは病気の一つとして分類されています。

さらにフレイルとは
体がストレスに弱くなっている状態
のことをいいます。

厚生労働省研究班の報告書では、
フレイルとは、
「加齢とともに心身の活力
 (運動機能や認知機能など)が低下し、
 複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、
 生活機能が障害され、
 心身の脆弱性が出現した状態である」
とのことです。

またしかし、
「一方で適切な介入・支援により、
 生活機能の維持向上が可能な状態像」
ともされています。

もう少し分かりやすくするとフレイルとは、
健康な状態と、介護が必要な状態の
中間を意味する言葉と考えられます。


サルコペニアとロコモとフレイルの違いが
少しはわかってきたでしょうか?

どれも似たような説明でわかりにくいのですが、
似て非なるもであって、
混同しないように気をつけましょう!



 ■サルコペニアのメカニズム

そもそも筋肉の量は、
筋タンパクの合成と分解が繰り返し行われることで
増減したり維持されたりしています。

このときに、
筋タンパクの合成に必要なホルモンなどの減少や、
筋タンパクの分解が合成を上回るときに、
筋肉の量が減少します。


加齢や運動不足などの要因によって、
筋肉の増加に関するホルモンが減少したり、
筋肉を動かすのに必要な細胞の死や機能障害によって、
サルコペニアは発症すると云われています。

また、寝たきりや栄養不良、癌や糖尿病などの
体力を消耗するような疾患による影響も受けて、
サルコペニアは発症しやすくなります。

さらに、
脳から筋肉への指令を伝える運動神経の障害や損失、
成長ホルモンやインスリン抵抗性などの
筋肉の増大に関係するホルモンの影響によっても、
サルコペニアは発症します。

さまざまな疾患によって、
筋肉の分解が進むことでも、
サルコペニアは発症しやすくなります。


ここまで少し難しい言葉が続きましたが、
そもそも筋肉は増加と減少を繰り返していて、
そのバランスが悪い方向へ崩れると、
サルコペニアは発症します。

それは筋肉が増えないことが原因であったり、
筋肉の分解が進みすぎることが原因であったりします。

この辺りは、
骨粗鬆症の考え方と似ているかもしれないですね。

骨についても、
常に合成と分解を繰り返していて、
合成が不足したり、分解が進みすぎたりすると、
骨粗鬆症となるので、
問題となる部位が筋肉なのか骨なのかで、
病名が変わると考えると、
より理解しやすいかもしれません。

大雑把な発症原理は、
サルコペニアも骨粗鬆症も
かなり似ているといえますね。


 ■サルコペニアになるとどうなるのか?

サルコペニアとは、
骨格筋量と骨格筋力の低下、
と言われています。

そんなサルコペニアは、
大きく3段階に区分されています。

先ほどは少し難しい表現で説明しましたが、
今度はもう少し噛み砕いて解説してみます。

単なる「筋肉量」の低下だけの状態は、
プレサルコペニア。

「筋肉量」の低下に、
「筋力」または歩行速度などの
「身体能力」の低下があると
サルコペニア。

そして、
「筋肉量」
「筋力」
「身体能力」
のすべてが低下した状態を、
重症サルコペニアと言います。


サルコペニアとなってしまうと、
主に下肢筋力と体幹筋力が低下してくるため、
何もないところで躓きやすくなったり、
ふらつきやすくなったりします。

また歩行速度の低下や、
歩行距離の減少により、
青信号の間に横断歩道が渡りきれなくなったり、
買い物や散歩が億劫になったりもします。


その結果、転倒が増え
骨折や外傷性脳出血などへと
発展しやすくなります。



 ■サルコペニアへの対策どうすれば?

まずはサルコペニアなのかどうかについて、
家族や医療関係者などの周囲が
早くに気づいて対応することが、
一番の対策になります。

サルコペニアの方が、
自分自身で自覚することは
なかなか難しいことのようですからね。

歳をとったから、
弱ってきただけだろう、
と年齢のせいにして対策を
考えたり行動しようとする人は、
現状では少ないからです。

対応が早ければ、
サルコペニア状態から抜け出したり、
要介護状態に至る可能性を
低下させることができるかもしれません。


サルコペニアの予防には、
まずは骨粗鬆症並みに認知度を高めることが、
喫緊の課題です。

またサルコペニアに至るメカニズムを理解し、
積極的に効果的に介入していく必要があります。


 
すぐにでも取り組めて、
誰にでもできるサルコペニア対策は、
バランスの良い食事と適度な運動が基本です。

さらに食事については、
その食事量や食事の摂り方、
運動に関しては頻度や運動強度を
工夫することで
サルコペニアの予防や重症化を
防ぐことが出来ます。







 ■まとめ

いかがでしたか?

サルコペニアについて、
少しは理解が深まりましたか?

本当に基本的なことですが、
バランスの良い食事を摂って、
適度に運動することが、
生物にとってとても重要なことなんだと、
改めて感じました。

でも基本的なことがなかなか出来ないのが、
現代の人間なんだと思います。

サルコペニアやフレイルなどは、
現代だからこそ起こりうる、
そんな病気なんだと思います。

わかってはいても、
取り組めない方というのは、
本当にたくさんいると思います。

安易にサプリやジム通いに頼らずとも、
まずは自分自身の生活を改めるところから
始めてみましょう!



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