貧血には鉄剤とはいうけれど、鉄剤って危険性はないの?:wajifudou産の日記:SSブログ
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貧血には鉄剤とはいうけれど、鉄剤って危険性はないの? [貧血に関すること]

貧血には鉄剤とはいうけれど、鉄剤って危険性はないの?

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「貧血ならば鉄分が不足しているはずだから、
 すぐに鉄分補給しなくちゃ!」

と考える方は多いのではないでしょうか?

でも実は、
鉄分は不足してもいけないし、
摂りすぎてもいけないし、
結構その調整の難しい栄養素のようです。

つまり適切な量の調整が難しいんでしょうね。

特に鉄剤やサプリメントで鉄分補給をしている場合は、
注意が必要そうです。

貧血対策のための鉄分補給で、
ほかの病気を発症してしまっては、
何のための鉄分補給だったのか、
分からなくなってしまいますからね。

基本は食事内容で栄養バランスを整えていくのが、
一番いいでしょうけど。

ということで、
自分自身が貧血のため
日々貧血について調べていく中で、
今回は鉄分の摂取バランスの難しさについて、
調べてみたので、
以下に備忘録として記しておきます。


 ■貧血=鉄剤で本当に大丈夫?

 ■過剰摂取は身の危険、そんなサプリメントは?

 ■カルシウム過剰摂取の弊害

 ■鉄分の過剰摂取の危険性

 ■癌細胞と鉄分の関係

 ■鉄分は病原微生物の増殖にも必須なミネラル

 ■まとめ



 ■貧血=鉄剤で本当に大丈夫?

ネットで情報発信している人のなかに、
鉄剤の重要性を説いている人がいます。

貧血=鉄剤
といってもいいほど、
貧血には鉄分補給という情報は、
広く一般化にしているよう思います。

確かに、人間にとって鉄分は必須ミネラルの一つで、
鉄分の不足は貧血をはじめ、
様々な不調の原因になると言われています。

特に若年女性は毎月出血することもあって、
貧血傾向にあることが多く、
鉄剤の処方が有効なことも多いそうです。

しかし必要のない人への鉄剤投与は
活性酸素の発生源になって、
かえって健康を損ねる可能性がある、
との研究結果が出ているそうです。

つまり短絡的に
貧血=鉄剤、ではなくて、
よく考えたり、きちんと受診して、
貧血の原因を特定した上で、
鉄剤を利用しましょうというのが、
正しい鉄剤との向き合い方なんでしょうね。


 ■過剰摂取は身の危険、そんなサプリメントは?

過剰に摂ってはいけないサプリメント、
というものが三つあるそうです。

それは、カルシウム、鉄、銅とのこと。

これらは生命にとって必須のミネラルですが、
生命にとっての必要量と、
毒性を発揮する過剰量との差が狭いとのこと。

ということは、
摂取にあたっては、その加減が難しい、
ということでしょうか?

健康維持のために飲むサプリで、
健康を害していては本末転倒ですよね。


今回は身近なカルシウムと鉄について取り上げます。

 

 ■カルシウム過剰摂取の弊害

カルシウムの過剰摂取は
骨粗鬆症の予防どころか、
むしろ骨折の原因になるということが
疫学上はっきりしてきているそうです。

私は全く知りませんでしたが、
研究者や専門家の間では、
徐々に浸透してきているようです。

そもそも、体内のカルシウムの99%は
骨に蓄えられていて、必要に応じて
骨からカルシウムが供給されるそうです。

それでも骨粗鬆症を心配して、
カルシウムの摂取を増やし
細胞内カルシウム濃度が高まると、
余分なカルシウムが細胞内の酸化ストレスとなり、
慢性変性疾患を促進します。

動脈内壁にカルシウムが沈着すれば、
動脈硬化の原因ともなりそうですよね。

原因物質が何であれ、
血管内に付着・沈着するものが増えれば、
血管の内側が狭くなり、
血管そのものの弾力性も失われそう、
ということは素人でも理解できそうです。


カルシウムの摂取量は、
心筋梗塞の発症率のみならず、
癌発症率の増大とも関連があるし、
全体的死亡率とも正の相関関係があるそうです。

これは体内における
過剰なカルシウムの酸化ストレスが、
主な原因なんでしょうかね。

もし骨粗鬆症に対して何か対策を考えるのなら、
更なるカルシウムの摂取ではなく
ビタミンDの摂取が有効と言われています。

また、動脈硬化に対しては、
カルシウムチャネルをブロックする
マグネシウムをとるべきでだそうです。

ミネラルのなかで、唯一マグネシウムだけは、
過剰症をそれほど気にする必要はないとのこと。

むしろ、マグネシウムの摂取量と
全体的死亡率との間には負の相関関係があるようです。

しかし過信は禁物。

今現在は、推奨されていることでも、
今後の研究次第では、
今の常識が180度変わってしまうことも有り得るので、
マグネシウムがいいからといって、
過剰摂取は控えたほうが無難だと思います。

鉄剤だって、
当初はそれほど有害だとは考えられていなかったから、
さまざまな食品に添加物として
利用されているんでしょうから。

時代の変遷とともに、
常識も変わってくるのが世の常です。


 ■鉄分の過剰摂取の危険性

鉄には二価と三価の、
二通りの存在形態があリます。

二価の鉄イオンは過酸化物の存在下で、
強力な酸化力を持つ
ヒドロキシラジカルを生成します。
(フェントン反応)

このヒドロキシラジカルは、
人類に知られた物質の中で
最も酸化力の強いものの一つである
といわれています。

体内に鉄分が多いほど、
より多くのフェントン反応が起こって、
ヒドロキシラジカルが
どんどん生成されてしまいます。

つまり、鉄分を過剰摂取してしまうと、
細胞内の酸化ストレスは増大することになります。

この酸化ストレスの増大は
癌をはじめとした慢性疾患の原因となります。

ただし、血液検査の結果、
貧血との診断を受け、
なおかつ貧血の原因が鉄分の不足と、
判断される場合は、
鉄剤による鉄分補給は、
身体に害を及ぼさないと思います。

なので自己判断で貧血だからと、
鉄剤をサプリメントなどで補うと、
余計なリスクを抱えることなりかねないので、
自分が貧血かもと感じたのなら、
病院を受診して詳しい血液検査を
きちんと受けた方が安全だと思います。



 ■癌細胞と鉄分の関係

ほぼすべての癌細胞は
細胞内に鉄をため込んでいると言われています。

逆に、鉄キレートを用いて
体内から鉄を除去すると、
癌細胞は増殖を停止し、
アポトーシス(細胞死)が起こるそうです。

その他にも、
鉄分は心筋梗塞の重大なリスク因子でもあります。

鉄分はヘモグロビンや各種酵素、
たんぱく質の形成に必要ではありますが、
血液検査の結果、貧血と診断されない限り、
鉄分の摂取は極力少なくする方が、
心筋梗塞や発ガンリスク、癌の進行リスクを
軽減できるようです。

血液検査などの検査を行わずに自己判断で、
貧血だと思い込んでいる人が鉄分の摂取を続けると、
酸化ストレスの増大を招き、
癌、心疾患などの慢性変性疾患を
発症する可能性が高まります。

血液検査に問題がなく、かつ、
フェリチンが100 ng/cc以上の人は、
献血、瀉血、遠赤外線サウナ、
鉄キレートの摂取によって、
フェリチンの数値を下げた方が、
慢性疾患の発症リスクを軽減できるようです。

少なくともフェリチンの数値を
50 ng/cc以下に抑えるのが望ましい。



 ■鉄分は病原微生物の増殖にも必須なミネラル

鉄分の摂取量が多い人ほど、
腸内の病原微生物の量も多いそうです。

この病原微生物のなかには、
ヘリコバクターピロリ菌も含まれています。

アメリカでは
事実上すべての加工食品に鉄が添加されているため、
数百万人ものアメリカ人が
そうとは知らずに、
鉄分の過剰摂取に苦しんでいるそうです。

また鉄分に対して、
人間の身体は特異的な排出メカニズムがないため、
過剰摂取された鉄は
極めて排出されにくいようです。


だからこそ、
鉄剤を飲み始めた人に
胃腸の不快感を訴える人が多いのは
偶然ではないようですね。

鉄分による病原微生物の増大、
余分な鉄分によるフリーラジカルの生成。

これらは、誤ったものの摂取、
もしくは過剰摂取による、
身体の自然な拒否反応であると考えられます。





 ■まとめ

いかがでしたか?

貧血だからといって、
鉄分だけ補っていても、
貧血症状は改善しないことがあるようですね。

貧血の原因が、
鉄分不足だけとは限らない
ということなんでしょうね。

また、
自己判断で貧血だと決め付けて、
鉄分を過剰摂取してしまうと、
心筋梗塞や発ガンリスクも高まってしまうなど、
鉄分の補給はなかなか難しいようです。


鉄分は不足しても過剰でも、
何らかの悪影響が出やすい栄養素のようなので、
摂取バランスの難しい栄養素、
といわれているようですね。

余計なリスクを抱えないためには
貧血の原因を特定するために、
細かく血液検査を行う必要があるのでしょう。


ちょっと面倒かもしれませんが、
自分が貧血かも、
と少しでも感じる方は、
ぜひともこの機会に血液検査を受けてみてください。

検査そのものは採血だけでしょうから、
それほど手間も時間もかからないかと思います。

しかし検査結果が出るまでには、
日数を要することもあるので、
事前に事情を説明して、
電話等で問い合わせてみるといいと思います。


そして健康管理の基本は、
バランスの良い食事と規則正しい生活、
なんでしょうね。

やっぱり基本が一番大切で、
効果的なのかな。

安易にサプリメントなどで補おうとすると、
思わぬ落とし穴が待っているかもしれませんよ!

ということで自分の体のことは
自分でしっかり管理し、
必要であれば血液検査も受けてみましょう!

そうすれば、
食事療法も効果が高まりますし、
貧血対策も継続しやすくなると思いますし、
運動効果も高まってくるかと思いますよ!


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